病害虫発生予察情報【5/29発表】
徳島県立農林水産総合技術支援センター 病害虫防除所より病害虫発生予察情報が発表されました。
当管内で育てられている作物の情報の概要をまとめましたので,病害虫防除の参考にご覧ください。
詳細はこちらから確認できます。
※目次をクリックすると気になる作物だけを確認することができます。ご利用ください。
早期水稲
いもち病(葉いもち)
予報内容
発生時期 平年よりやや遅い(前年並)
発生量 平年よりやや少なく(前年並),発生程度は「少」
防除上注意すべき事項
(1)補植用置き苗は,葉いもちの発生源になるので,補植が終わり次第速やかに処分する。
(2)早期発見に努め,発生を認めたら直ちに液剤による防除を行う。また,常発田では粒剤を予防散布する。
普通期水稲
いもち病(葉いもち)
予報内容
発生時期 平年よりやや遅い(前年並)
発生量 平年よりやや少なく(前年並),発生程度は「少」
防除上注意すべき事項
(1)補植用置き苗は,葉いもちの発生源になるので,補植が終わり次第速やかに処分する。
(2)早期発見に努め,発生を認めたら直ちに液剤による防除を行う。また,常発田では粒剤を予防散布する。
イネミズゾウムシ
予報内容
発生量 平年よりやや多く(前年並),発生程度は「少~中」
防除上注意すべき事項
(1)発生状況に注意し,殺虫剤の育苗箱施用を行っていない圃場で成虫が多発した場合には,薬剤を水面施用する。
(2)根腐れしやすい水田では幼虫被害が発生しやすいので,深水を避け,根を健全に保つ。
カンキツ
ヤノネカイガラムシ
予報内容
発生時期 平年よりやや早い(前年並)
防除上注意すべき事項
(1)県予察圃場(勝浦町)での第1世代幼虫の初発生は5月14日に確認された。
(2)薬剤による防除適期は,有機リン剤の場合,35~40日後(6月18日~6月23日)である。
果樹カメムシ類
予報内容
発生量 平年より少なく(前年より少ない),発生程度は「少~中」
防除上注意すべき事項
(1)果樹園周辺の山林や雑木林から成虫が飛来してくるので,園内を巡回し,飛来を確認したら早急に防除を行う。
(2)夜行性の虫なので,薬剤の散布は夕方か早朝に実施すると効果が高い。
(3)移動性が大きいので,広域一斉防除により防除効果の向上に努める。
夏ネギ
さび病
予報内容
発生量 平年より少なく(前年より少ない),発生程度は「少」
防除上注意すべき事項
(1)気温が17~23℃の時胞子飛散量が増加し蔓延が増加しやすい。
(2)多発してからでは防除効果が劣るので,予防散布や発生初期の防除に重点をおく。ネギには薬液が付着しにくいので,展着剤を加え,薬剤が確実に葉全体に付着するように散布する。
(3)肥料切れして草勢が衰えると発病が助長されるので,肥培管理を適切に行う。
(4)被害葉は伝染源となるので,圃場周辺に野積み・放置せず,速やかに処分する。
ネギアザミウマ
予報内容
発生量 平年並~やや多く(前年並),発生程度は「中~多」
防除上注意すべき事項
(1)播種時又は定植時に粒剤等を土壌処理し,生育初期の被害を防止する。
(2)多発すると防除が困難になるので初期防除に努める。
(3)被害葉は有力な発生源となるので,絶対に圃場周辺に野積み・放置せず,速やかに処分する。
ネギハモグリバエ
予報内容
発生量 平年よりやや少なく(前年並),発生程度は「少~中」
防除上注意すべき事項
(1)播種時又は定植時に粒剤等を土壌処理し,生育初期の被害を防止する。
(2)多発すると防除が困難になるので初期防除に努める。
(3)被害葉は有力な発生源となるので,絶対に圃場周辺に野積み・放置せず,速やかに処分する
※発生量の表示
発生程度:甚>多>中>少>無
発生量:多い>やや多い>並>やや少ない>少ない
農薬選びに困ったら
徳島県植物防疫指針システムの農薬検索がおすすめです。
植物名,病害虫名等を入力するだけで,対応する農薬を検索することができます。
○最終有効年月内の農薬を使用し,ラベルに記載されている適用作物,使用時期,使用方法等を必ず確認してください。
○適切な薬剤を選択し,病害虫が抵抗性を獲得しないように,同一系統薬剤の連続使用を避けてください。
○農薬を散布する際は飛散しないよう対策を講じてください。