農作業中の熱中症に気をつけよう!対策と予防を紹介
「私は熱中症になんてならないから大丈夫」
と思っていませんか?
全国的に見て,熱中症で亡くなられている方はたくさんいます。
参照:熱中症による死亡数 人口動態統計(確定数)より|厚生労働省
2020年にはなんと1528人もの方が熱中症で亡くなっています。
次は,農作業中の熱中症による死亡事故者数です。
農作業中の方だけで,5年間の間に142件も発生しています。
また,2020年の農・畜・水産作業中に熱中症で救急搬送された人数は1490人もいます。
参照:過去の全国における熱中症傷病者救急搬送に関わる報道発表一覧 | 熱中症情報 | 総務省消防庁
熱中症は,炎天下の中で作業される農家の皆さんにとって「関係の無いこと」ではないのです。
そこでこの記事では,
・すぐできる熱中症対策
・こんな症状が出たら熱中症です
・もし熱中症になってしまったら?
・普段からできる熱中症予防
をご紹介していきます。
知っていることも多いかもしれませんが,休憩中や寝る前などお手すきの時間にでも改めて確認していただけるとうれしいです。
すぐできる熱中症対策
・外出時は天気予報をチェック
・気温の高い時間帯を外して作業する
・作業前・作業中の水分補給
・こまめに休憩する
・涼しい服装,帽子をかぶる
・単独作業を避ける
・屋外で人と2m以上距離を空けることができる場合はマスクを外す
特に難しくない,当たり前のことばかりです。
新しいことといえば,「新しい生活様式」が求められている影響で,マスクを着用して作業をされる方もいるかと思います。
ですが,気温・湿度の高い中でのマスク着用はむしろ熱中症のリスクを高めてしまいます。
屋外で人と2m以上距離を空けることができる場合はマスクを外す,マスクを着用する場合には,強い負荷の作業や運動は避けることを徹底しましょう。
こんな症状が出たら熱中症です
「熱中症指数が高いときは…」
「高温下の作業は…」
なんて言われても,野菜は待ってくれない!
農家さんにとっては,どうしても作業をしないといけない時もあるかと思います。
ですが,せめて以下のような状況になったらすぐに作業をストップしてください。
・めまい・失神
・筋肉痛・筋肉の硬直
・大量の発汗
・頭痛・気分の不快・吐き気・嘔吐・倦怠感・虚脱感
・意識障害・けいれん・手足の運動障害
・高体温
もし熱中症になってしまったら?
もし自分や,一緒に作業している方が熱中症になってしまったら以下のように対策をしてください。
・涼しい環境へ避難
・服をゆるめて風通しをよくする
・アイシングや氷などで体を冷やす
・水分・塩分を補給をする
上記の対策をしても,
・意識がない
・自力で水が飲めない
・応急処置を行っても症状がよくならない
ような場合は,すぐに救急車を呼んでください。
普段からできる熱中症予防
できるだけ熱中症にならないために,普段からできることは「健康的な生活」をすることです。
・暑くなり始める前からの適度な運動
・ご飯をしっかり食べる
・睡眠をしっかりとる
・お酒はほどほどにする
命より大切なものはありません。
熱中症に注意し,農作業に取り組みましょう。