【病害虫】ハスモンヨトウ・シロイチモジヨトウの発生予報について
徳島県において,6月中旬からハスモンヨトウ・シロイチモジヨトウのフェロモントラップ誘殺数が増加しています。それぞれ平年と比べて約5倍の誘殺数が確認されています。
今後徳島県全域において,7月上旬より幼虫発生のピークが予想されています。
野菜類(特にネギ,えだまめ,夏秋ナス,トマト,ミニトマト,オクラなど)及び花き類(きく,バラなど)で被害が発生するおそれがあります。
そこでこの記事では,以下の3点をお伝えします。
・ハスモンヨトウ・シロイチモジヨトウの現在の発生状況
・ハスモンヨトウ・シロイチモジヨトウそれぞれに登録のある主な農薬
・ハスモンヨトウ・シロイチモジヨトウ共通の防除方法
農家さんのおきましては,できる限りの予防,虫を見つけた際には早めの対処をお願いいたします。
ハスモンヨトウ
発生状況
登録のある農薬
シロイチモジヨトウ
発生状況
登録のある農薬
ハスモンヨトウ・シロイチモジヨトウ共通の防除方法
・育苗床では,寒冷紗や防虫ネットをトンネル型で被覆し,産卵を防止しましょう。
・施設栽培では開口部に防虫ネット等を張り,成虫の侵入を防ぎましょう。
・老齢幼虫になると薬剤が効きにくくなるので,若齢幼虫期に防除しましょう。
・卵塊や分散前の若齢幼虫を発見したら,速やかに捕殺しましょう。施設の鉄パイプなどにも卵塊を産みつけるので,注意して観察しましょう。
・同一系統の薬剤の連用は薬剤抵抗性獲得の恐れがあるので避けましょう。
・整枝・せん定した残さに卵や幼虫が付着している可能性があるので,ほ場から持ち出して処分しましょう。
・卵塊が付着していたり,若齢幼虫期が集団で食害している葉は,ただちに摘葉し,ほ場から持ち出して処分しましょう。
※徳島県の病害虫情報は農林水産総合技術支援センターから発表されています。定期的な確認をおすすめします。
※農薬の検索等には徳島県植物防疫指針が便利です。