【病害虫】トビイロウンカの発生予報について
徳島県において,8月前半からトビイロウンカの発生圃場率が高くなっています。平年と比べて約3~4倍の発生圃場率です。(平年15.4%⇒56.8%)
高松地方気象台が8月13日に発表した1ヶ月予報では,気温は平年より高く,降水
量は平年並か少なく,日照時間は平年より多いと予想されており,トビイロウンカ
の増殖に好適な気象条件が続くと考えられています。
このようなことから今後徳島県全域において,8月中旬よりトビイロウンカがより多く発生すると予想されており,9月中旬以降に収穫する水稲の圃場では坪枯れの被害が懸念されます。
そこでこの記事では,以下の3点をお伝えします。
・トビイロウンカの現在の発生状況
・トビイロウンカそれぞれに登録のある主な農薬
・トビイロウンカの防除方法
農家さんにおきましては,できる限りの予防,虫を見つけた際には早めの対処をお願いいたします。
発生状況
北中部 : 板野郡(藍住町、板野町、上板町)、阿波市(吉野町、土成町、市場町)、吉野川市(鴨島町、山川町)、名西郡石井町
東部沿岸 : 徳島市(川内町、不動町)、小松島市(田野町、櫛渕町)、阿南市(長生町、山口町)
西 部 : 東みよし町、三好市、美馬市
南 部 : 海陽町
登録のある主な農薬
防除方法
・圃場における発生状況を早期に確認し,1株当たりの成幼虫数が1頭以上の場合は
薬剤防除を行いましょう。
・トビイロウンカは株元に生息しているので,薬剤が株元に十分到達するよう丁寧に散布しましょう。
・薬剤防除時期が8月中旬以降になった場合、安全使用基準(収穫前日数)に注意して使用薬剤を選択しましょう。